今にも通じる神話的なお話、
登場する様々な樹木。
ほとんどの木は日本には存在しない木で、それぞれの木がどんなものなのか。神話や昔話に基づく短い詩のような文と、不思議な美しさを湛えた絵を手掛かりにそれぞれの木を心に思い描きながらこの本の世界を味わう。
この本は、雑多な日常の中で心と頭を休め、静けさを与えてくれる。そして五感を刺激して、また新たな自分へと導いてくれます。
「夜の木」この本との出会いは衝撃的なものでした。
あとから調べると全てがハンドメイドという画期的な絵本。手漉き紙に、シルクスクリーンで一枚ずつ刷られ、製本は手製本。インドのチェンナイ郊外の工房で、一冊ずつ丁寧に仕上げられた、まさに工芸品とも言うべき絵本(シリアル・ナンバー入り)。今ではずっと手元においていつまでも眺めていたい一冊です。
発売されるのは手作業の本であるためにすぐに完売になるほどのごく少量で、第12刷は3000部のみ、今回も少しずつですがSoLにも譲っていただけることになりました。
1つの頁をひらくだけで、頭に想い描いた世界に深く沈み、今と違う時空に在るかのような不思議な感覚に嵌まり込んでしまうのです。
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「 夜の木 第12刷 」
重版のたびに絵柄を変えている夜の木の表紙。
第12刷の表紙は、センバルの木。
親切な精霊の住む「闇夜に光る木」。
もしあなたが迷子になったら黄金のように輝くセンバルの木を探せばいいのですよ、