
【event information】熊谷隼人個展「ユクの木」
“ユクの木”
熊谷隼人 個展
9/9(土)〜9/18(月)
作家在廊:9(土), 18(月)
SoL @sol.takikawa
北海道滝川市朝日町西1-1-3
熊谷 隼人 @nukumedori
1991年大分生まれ、新潟育ち。2017年より各地で個展を開催する。2020年より北海道・十勝に移住する。同年、haruka nakamuraとLUCAによるアルバム「世界」のアートワークを手がける。2023年より、巨きな絵の巡回展「風の舟」を全国各地で開催中。生命の根源、存在のはじまりを辿るようにして、絵を描きながら旅を続けている。
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yuk ユク
"この語は、いま、もっぱらシカの意に用いられるが、もとはもっと意味がひろく、狩のえものの中でその肉が食料として重要であったクマ・シカ・エゾタヌキ等のどれをもさす名称であった。"
(アイヌ民族博物館・アイヌ語辞典より)
森で鹿のような木を見たのはもう八年前のことだった。その時の感覚は北海道に暮らしてからも未だ身体の奥深くで眠っている。時々根室へいき、アカエゾマツやミズナラの風衝林、エゾシカに会いにいく。ずっと探している何かが、そこにあるような気がする。
かつての鹿の木から、ようやく絵が目覚めていく。イメージの森を旅しながら様々な生命の木と出会い、それらを絵に描いてみたい。
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待ち焦がれていた展示、皆様にお知らせできること、とても嬉しく思います。
衣服に限らず、いつも何かしらの理想のイメージというものが自分達の中にはぼんやり存在していて、
それはどのようなもの?と尋ねられても答えようが無いのですが、
しかし、その存在に出会った時には、間違いなく探していたものはこれです、と言い切れるほどに腑に落ちます。
SoLには、イメージを形にする能力はありません。だから、何かを創り出すデザイナーや作家さんのことを心から尊敬しています。
絵描き 熊谷隼人さんは、形を成していなかった理想のイメージをSoLに見せてくれた、尊敬できる作家です。
熊谷さんは、SoLを生命溢れる木のイメージが強く思い浮かぶ場所と言ってくださいました。
今展では生命の宿る木をテーマに、作品をご覧いただけます。
ひとりでも多くの方に、腑に落ちる瞬間が訪れることを切に願っております。